Monthly Archives: 9月 2014

【doctor blog】サルコペニア2

前回は「サルコペニアの定義」を中心にお話ししました。

では今回からは、サルコペニアに対して「どうやって対処、どうやって治療していくか」の話を致します。

で、ソコを伝えるためには、サルコペニアを原因別に分類することが大事になってきます。

一言でサルコペニアといっても原因は さまざま で、それにより対処法が異なるんですね。。。

 

~サルコペニアの原因別分類~

原発性サルコペニア:加齢の影響のみで活動や栄養、疾患の影響なし

二次性サルコペニア

a)活動によるサルコペニア:廃用性筋萎縮、無気力 (※1)

b)栄養によるサルコペニア:飢餓、エネルギー摂取不足 (※2)

c~e)疾患によるサルコペニア

c)侵襲:急性疾患・炎症(手術、外傷、熱傷、急性感染症) (※3)

d)悪液質:慢性疾患、癌、心/腎/呼吸/肝不全、膠原病、感染症 (※4)

 e)原疾患:筋萎縮性側索硬化症、多発性筋炎、甲状腺機能亢進症など

※1:意味としては廃用症候群。
廃用(=筋肉を長期間使わなかったこと)により筋肉量は1日0.5%減少し、筋力は0.3%~4.2%減少する。
※2:「飢餓」によるサルコペニア。典型例は「神経性食思不振症」
※3:各“侵襲”は「急性炎症」であり、その進行具合・段階により下記に分類される。
「傷害期」:一時的に代謝が低下する時期
⇒「異化期」:代謝が亢進して骨格筋の分解が著明になる時期
⇒「同化期」:骨格筋や脂肪を合成される時期
※4:今まで「悪液質」というと癌の末期と解釈されてきたが、最近では慢性感染症(結核、AIDS)、慢性心不全、慢性腎不全、慢性呼吸不全、慢性肝不全のどれを有し12か月で5%以上の体重減少を認めることを意味する。また体重減少がないにしても、筋力の低下、疲労、食思不振、除脂肪数の低下やその他諸々の検査データから判断されることもあり。

 

意外と多くに分類されちゃいますね。。

 

前回もお話ししましたが、これに対して従来の「薬だけ」でなく、、、

「食事」

「運動」

「精神」(←今回はあまり関係ないです。)

これらを巻き込んだやり方で「加齢による身体の衰え」を予防していく、対処していく!!

 

じゃあ・・どうやって??って話は・・・

 

次回で。

(次回結構内容量多くなりますもので・・・。)

第56回全日本病院学会 in 福岡

2014年9月20日(土)・21日(日)に、福岡県にて第56回全日本病院学会が開催されました。

当法人から、下記2題の講演発表を行って参りました

1.演題番号O-2-5-13 温室効果ガス排出削減への取り組み
2.演題番号O-2-6-9 「独自構築」による事務管理システムの有用性について

1.では、社会医療法人 福島厚生会で導入している「太陽熱利用ソーラー温水システム」「地中熱利用水熱源ヒートポンプシステム」「地下水・太陽光発電」等の効果と意義について、2.では、福島第一病院で稼働している「独自に構築した事務管理システム」の構築方法と有用性についてを発表させていただきました。

全国の病院関係の皆様の素晴らしい活動・ご苦労されているところ等、関心させられっぱなしの2日間でした。

201409

【doctor blog】サルコペニア1

【加齢に伴う動脈硬化や、がんのような加齢関連疾患の発症確率を下げ、「健康長寿」をめざす・・・】

当院はこんなテーマを進めていく「日本抗加齢医学会」の学会認定施設(専門医3名、認定指導士2名)であります。

 

この学会は「加齢」を一つのサイエンスとしてとらえ、様々な視点からそれを解明しつつ、

同時に従来の「薬」に頼る医療だけでなく、

「食事」、「運動」、「精神」なども取り入れて「予防医学」を実践・追求しています。

 

一般的な病気の話以外にもこの「アンチエイジング」の話も同じように投稿していけたらな、と考えております。

今回はさっそくの第1回目(で、さっそくの単回で終わらないテーマ。。)・・・・です!!

 

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「年のせいで筋肉が衰えた」とか「足腰が弱まった」とか・・・

こんなセリフよく耳にしませんか?

もしかしたらよく口にしていませんか?

そして、そう感じておられる方・・・「年のせい」とか「加齢のせいで」・・・と考えて放置していませんか?

 

今回からの数回は「加齢よる身体能力の低下」についてお話しさせて頂きます。

今まで「年のせいで」としていた状況は予防でき、改善できるかもしれませんよ??

 

 

実際「足腰が弱まる」等の現象は、長い間 自然な老化過程で生じる現象 と受け止められ、病気ととらえる発想すらされませんでした。

しかしここ数年この「筋肉が加齢とともに衰え、身体能力が低下すること」を一つの病気と捉え認識され直すようになってきました。

 

それが

           「サルコペニア (sarcopenia : sarco=肉 + penia=減少する) 」です。

 

 

定義は・・・

             身体的な障害や生活の質の低下や死などの有害な転帰のリスクを伴うものであり,

             進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群

です。。。

 

 

EWGSOP(European Working Group on Sarcopenia in Older People)っていう学会 が下記を用いてサルコペニアを診断すると決定しました。

                          1. 筋肉量の低下

                                                                                                      2. 筋力の低下

                                                                                                      3. 身体能力の低下

                                                                       (上記基準1 の存在と,基準2 または3 の存在にて診断)

sarcopenia 診断基準チャート

 

 

具体的なこれらの評価方法としては・・・

                                                                        1. 筋肉量☛☛☛ CTスキャン, MRI, 二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)

                                                                                                      生体インピーダンス分析:生体インピーダンス分析(BIA)

                                                                                                    (身体測定法: 上腕中央周囲径、ふくらはぎ周囲径)

                                                                       2. 筋力☛☛☛ 握力測定

                                                                                                  膝の屈伸筋力測定

                                                                                                  最大呼気流量測定

                                                                       3. 身体能力☛☛☛ 簡易身体能力バッテリー

                                                                                                          通常歩行速度

                                                                                                          Timed get-up-and-go テスト

                                                                                                          階段駆け上がりパワーテスト

が挙げられます。

 

かなか分かり辛いかもしれません。

話を砕くとコウです。

            「加齢で筋力が衰えてきている人(サルコペニアの人)は歩行速度が遅く・握力が弱い傾向にある」

 

誤解しないでくださいね?

早く歩く練習をする… とか 沢山手をニギニギしたり…したからといってサルコペニアは防げませんよ!?!?

 

じゃ、どんなことをしてサルコペニアを予防、そして対処していくか・・・

 

は・・・

 

次回以降でお話しさせていただきます。。 

新しい職員住宅「フェリオ松北」が完成いたしました。

お知らせが遅くなりましたが、福島厚生会の新しい職員住宅「フェリオ松北」が9月に完成致しました。

第一病院から程近い(徒歩3分)、閑静な住宅街にあるアパートです。

日当たりもよく、広々としたお部屋です。そばには駐車場もございます。

社会医療法人福島厚生会は、これからも職員が働きやすい環境づくりに取り組んでまいります。

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【doctor blog】肺炎

色んな所に色んな老人施設の建物が建ち、色んな老人施設関連の自動車をよく見かけるようになったと思いませんか?

個人的に本当ここ数年でグッと増えた印象があります。

現在は「超高齢社会(高齢社会なんて言われていた時代は とっくの昔 なのです!!)」の真っ只中であり、そういった光景はまさに時代の象徴と感じられます。

 

当法人は「複合施設 ホリスティカかまた」を、また来年5月にオープン予定である「介護付有料老人ホーム シャローム」を運営してます。

さらに関連法人として「社会福祉法人慈仁会 星風苑」「あいらの杜」と密接に連携しています。

 

急性期疾患」だけでなく、「地域貢献」を掲げる当病院は「高齢・寝たきりになられた患者様」も多く受診されています。

 そういった患者様の疾患でダントツに多い疾患それが「肺炎」です。これを今回はfeatureさせて頂こうかと思います。

 

肺炎は全死亡原因の第4位ですが、高齢者に限ってみると No.1 です。

60代では10万例あたり5人程度ですが、80代では10万例あたり約70~160人で10倍以上に、85歳以上では10万人あたり年間2000人以上と年齢が上がるにつれて肺炎による死亡数も上昇します。

また、若くても基礎疾患に脳梗塞などがあったりすると同様に致命率はグッと上昇します。

 

高齢者や基礎疾患(特に脳神経疾患)がある人に発生頻度が多く、また予後が悪くなるのは肺炎の原因が “誤嚥” によるものが多いためです。

(誤嚥以外にも肺炎を起こす原因はありますが、今回はココに注目していきます。)

 

       “誤嚥” = “嚥下(水分・物 ((以下:モノ))の飲み込み)がうまくできない” のです。

 

口を通ったモノ(唾液も含)は喉の奥で二つの“管”に落ち得ます。(“管B”のルートに落ちることが通常の“嚥下”です)

       “管A”:気管 → 気管支 → 肺 に続く管

       “管B”:食道 → 胃 → 十二指腸 → 小腸 → 大腸 → 肛門(→トイレ/ 外の世界)への管

 普段は食道は閉じており空気が主に気管に通るのみです。食事・飲水した時には、喉頭が引き上げられて、気管と食道の間が開き、モノが食道を通過しやすくなります。モノが喉を通過する際に、「喉頭蓋」が気道の入り口を塞ぐ事で、飲食物が気管に入らないようになっているのです。

ちなみに誰でも経験ある「食事の際のムセリ」はモノが誤って一度 “管A” に落ちて、それを「咳払い」で修正させているのです。

 

高齢者であったり、脳神経疾患を代表とする基礎疾患があったりすると、その “嚥下”機能 が自体がうまく働かず、常在する病原体がモノとともに気道に入り込み、そこで炎症を起こしてしまうのが “誤嚥性肺炎” です。

食事の時にコレが起きるのは想像し易いかと思いますが、それだけでなく、夜間寝ているときなど知らず知らずの内に唾液を誤嚥していること(不顕性誤嚥)でも生じ得ます。むしろ後者の方が多いとのこと・・・。

 

肺炎全般的に多い症状は「発熱」「喀痰」です。重傷なのでは「呼吸苦、低酸素血症」も出てきます。

原則的には入院が必要な疾患で「抗生物質」の投与、必要があらば「酸素療法」が標準治療となります。

簡単に抗生物質と挙げましたが、必ず薬効が出るとは限らないため、痰を取って原因細菌を同定し、それに合った抗生物質を選択使用していくのが無難です。

 

残念ながら、現在の医療レベルでは完全に予防することは不可能な疾患です。

しかし色んなことが試されており実践されています。 

       ・食後の頭部や上半身をベッドで高くする

       ・口腔ケア

 などは特に有効とされおり、入院中は勿論、各種施設内でも徹底が謳われていますし、退院後指導として家族への教育も欠かせないところです。

 

薬剤では 「アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)」 を誤嚥予防目的に利用される先生方もいらっしゃいます。

コレは高血圧の薬の一つで、コレに属する最初の頃の薬には「空咳」と呼ばれる副作用がありました。薬の副作用で「コホッコホッ」と咳が出てしまうのです。

高血圧の多い中年期で元気で働かれている方々にとっては困った副作用で、出てしまったら他剤への変更が適切とされていました。

しかしこの現象を逆手にとって「咳が出やすい = 誤嚥からの肺炎を減らす」と考えたんですね。

 

また「肺炎球菌ワクチン」も推奨できる予防策の一つです。65歳以上の方で打たれたことがないなら一度医療機関で相談してみて下さい。

60歳から65歳未満の方でも、心臓、腎臓、呼吸器の障害で日常生活が制限される方やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活が困難な方にも推奨されています。

 

完全なる予防策がない状況ゆえ、肺炎もまた早い段階で診察を受けることで重症化を防ぐことが肝と考えます。(どんな病気でもそうですが・・・)

【doctor blog】Rock好きが病院理念を唱和していたら、こう閃いた。。

ブログを本格的に始める前にココの[ブログの名前]に関してふれておこうかと思います・・。

 

いきなりですが、まず当法人の基本理念は以下の3つです。

生命の尊厳

患者様の権利の遵守

人間愛・奉仕そして感謝

 

ブログの名前であります “Viva la Vida” はイギリスのロックバンド、Coldplayが2008年に発表した4枚目のアルバムのタイトル「Viva la Vida or Death and All His Friends」、またその中の7曲目の曲名「Viva La Vida」に含まれている言葉です。
“人生万歳”とか“美しき生命”と訳されておりますが、このニュアンスが当院の理念にリンクしました(私の頭の中だけでね!!)。

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実際曲の歌詞も読みましたが、なんやら大分難しい内容でしたね? 内容はよく分かりません、私が感銘受けたのはあくまでこの曲名なんです。

なんなら個人的にはColdplayでは“Don’t Let It Break Your Heart”“A Sky Full of Stars”の方が俄然好きですもん。。

一応問題にはならないみたいなので、形としては・・・

 

拝借いたしました(パクリました)・・・。

 

いや、言葉として美しい意味だし、美しい響きだな、と素直に思いますよ、感銘受けたからね。

 

 

「地域貢献」のために日々踏ん張っている病院です。

病院にとって理念ってとても大事だと思いますし、そんな病院に上の3つの理念は非常にマッチしていると思います

 

え? 理念の唱和? ちゃんとやってますがな。。(汗

 

Viva la “Coldplay” !!

 

 

【doctor blog】御挨拶。。

今回からはじめることにしてみましたブログとやら・・。

 

今までビッグダディであったり、北斗晶であったり、市川海老蔵だったりと読むことはあっても、私から発信することなど決してないと思っておりましたが・・・

 

これも一つの【挑戦】と考えております。(こういうのあんまり得意じゃないと思ってるもんで。)

 

色々と発信できたらと思っております。

 

① 「健康、病気」のこと 

やはり勤務医が発信するブログなのでこれはおさえておかないと、ですよね?ただ、色んなdoctor達が様々な形で様々な内容を書かれているよう…。「読みやすくて、分かり易くて、面白い」のを書いていけるよう努力していきます。

 

②当法人のPR

今働いて思うのは「この病院(法人)のポテンシャル」ですかね。今ウチがやっていることで世の中にアピールできることはもっとあるし、この病院(法人)自体がもっと成長できるかなって思うんです。

 

③その他

徒然なるままに書いてみます、画像載せてみます。現段階では全く白紙状態。日々思いついたこと書いていこうかしら。。

 

 

初めて書いたブログにつき至らない点が多いかと思います。

毎日の診療に加えブログの方も日々精進して参ります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、ごきげんよう。(←コレ最近マイブーム。)